最終更新: 25 Oct 2024 | 3390 ビューアー |
ブラスト加工とは
ブラスト加工とは、粒状の研磨材を投射、衝突させることで物理的に加工を行う方法であり、製品表面のバリ取り、デザイン、機能付与などを目的とした表面処理加工の一種です。研磨材の投射方法は、回転する羽根車から投射するショットブラスト、圧縮空気によって投射するエアーブラスト、研磨材に水などを混ぜて投射するウェットブラストなどがあります。
ブラスト加工の特徴
・表面を粗く削る加工一般「面粗し」「研掃」「梨地加工」
加工後は梨のようなざらざらした表面になるため、「梨地」と呼ばれます。
・細かく磨き上げる場合は「研磨」 「鏡面加工」
・逆に反射を無くすように荒らす「つや消し」「反射防止加工」
・鋳造品の湯しわを削る「湯しわ消し」「シミ消し」
・塗装や被膜の塗布前、密着力向上(アンカー効果)を狙うための「下地処理」
・持ち手部分などに「滑り止め加工」
・摺動部品には「摺動性改善」
・製品の形状を削って形状を作る「切削」
・ガラス等の脆性材に、溝を掘る「溝加工」、穴を開ける「穴加工」
・表面を削りに絵や文字を描く「エッチング」
・ピン角を削ってなだらかな斜面にする「面取り」、丸めると「丸め加工」
除去する
「除去する」働きは、製品表面に付着している不要な物(ごみ、汚れ、油脂、塗装、酸化被膜、バリなど)のみを除去することを目的とします。製品本体にダメージを与えないように除去する必要があるため、研磨材は比較的柔らかい銅やナイロンなどが使用されることが多いです。以下のように様々な用途があります。
・ ごみ、汚れ、油分など除去する「クリーニング」「付着物除去」
・ 塗装を除去する「塗装剥離」
・ 金属表面の黒ずんだ酸化被膜を除去する「酸化被膜/スケール除去」「黒皮除去」
・ 水分を除去する「乾燥」
・ 砂型の砂を除去する「砂おとし」
・ 金型の離型剤には「離型剤除去」
・ 金型のデリケートな内部のクリーニングは「金型洗浄」
・ 角やエッジに残る不要なバリを取り除く「バリ取り」
・ 鋳造や射出成型で発生する不要なランナー、セキ部分をたたき折る「セキ折り」
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